一陣の風とアザレア

ギャルゲーの2次創作小説、オリジナル小説、イラストの創作物の公開及びグルメのレビュー、老後に向けた投資について書いています。

「2次創作小説(短編)」の記事一覧

必然の悪夢・偶然の奇跡(メモリーズオフサイドストーリー)

終業のチャイムが鳴ったのと同時に、智也は鞄の中に教科書を無造作に入れ、帰宅の準備を整えた。 「おーい、智也」 そんな彼のもとに、親友であり悪友でもある稲穂信がやって来た。 「早くゲーセンに行こうぜ。俺、今度新しく入った格 […]

愛しいひとのために(メモリーズオフサイドストーリー)

六畳一間の自室にあるベッドの上で、三上智也は眠っていた。 すでに太陽が一番高く昇ってから1時間ほど経過したにも関わらず、目覚める気配がまったくない。そのとき、突然インターホンが鳴り、智也に目覚めをもたらした。 智也は起き […]

ロザリオ(メモリーズオフサイドストーリー)

灰色の空から降り注ぐ雨が、もの寂しげなメロディを奏でていた。この演奏はここ2,3日の間、ずっと続いている。 「雨か・・・」 窓から外を眺めていた智也が、小さくつぶやいた。 ふとひとりの少女の顔が脳裏に浮かび、胸に針を刺し […]

私のお侍様(メモリーズオフサイドストーリー)

澄空高校の門を出た智也の足取りは重かった。そんな智也の気分を象徴しているのか、空もどんよりと曇っていた。 しかし、そんな彼とは対照的に隣を歩く詩音の足取りは弾むように軽かった。 「智也。約束、ちゃんと守ってくださいね」 […]

過去の虚像と真実の思い(メモリーズオフサイドストーリー)

藍ヶ丘町の空には、無数の白い雪が舞っていた。 雪は冬特有の凛とした冷たい空気をもたらし、町中を包み込んでいた。 この日、みなもと待ち合わせをしていた智也は、凍てつく空気にさらされた両手をこすりながら商店街の入口で立ってい […]

ふたつの奇跡(メモリーズオフサイドストーリー)

黄昏時の太陽が白の病室を茜色に染めていく。 そんな一室のベッドに横たわるみなもを智也をじっと見つめていた。 みなもは口に人工呼吸器を当てられ、苦しそうな表情を浮かべていた。 「もって、あと1週間だと思います・・・」 先ほ […]

Little wish(メモリーズオフサイドストーリー)

智也の新たな年は、ある約束から始まった。 その約束を果たすため、智也は神社の鳥居の前に立っていた。いつもは閑散としている境内も、今日は人だかりで賑わっていた。 「智也さーん」 黄色の着物を身にまとったみなもが、小走りでこ […]

永遠の1センチ(メモリーズオフサイドストーリー)

変わらない景色の中に、変わらない自分がいる。そして、すぐそばに変わらない幼なじみがいる。 すべては智也と会えなくなった“あの日”から始まった。 彩花はずっと智也をみつめていた。 朝も昼も夜も。 気が付けば、彼の様々な表情 […]

新たな息吹の源へ(メモリーズオフサイドストーリー)

医師と看護婦が慌ただしく駆け回る病院の一室は、重苦しい雰囲気に覆われていた。そんな病室の片隅で、三上智也は悲痛な表情で、事の成り行きを見守っていた。 「みなもちゃん・・・」 智也はベッドの上で、苦しそうに横たわっている少 […]

そばが伝える思い(メモリーズオフサイドストーリー)

楽しいはずの冬休みは、初日から最悪の展開を迎えていた。 風邪という病魔によって。 智也はベッドの上で、自分の運のなさに気落ちしていた。 ───よりによってこんなときに・・・ 学校のあるときは、風邪などひいたことなかったの […]