一陣の風とアザレア

ギャルゲーの2次創作小説、オリジナル小説、イラストの創作物の公開及びグルメのレビューについて書いています。

「小説」の記事一覧

私のお侍様(メモリーズオフサイドストーリー)

澄空高校の門を出た智也の足取りは重かった。そんな智也の気分を象徴しているのか、空もどんよりと曇っていた。 しかし、そんな彼とは対照的に隣を歩く詩音の足取りは弾むように軽かった。 「智也。約束、ちゃんと守ってくださいね」 […]

過去の虚像と真実の思い(メモリーズオフサイドストーリー)

藍ヶ丘町の空には、無数の白い雪が舞っていた。 雪は冬特有の凛とした冷たい空気をもたらし、町中を包み込んでいた。 この日、みなもと待ち合わせをしていた智也は、凍てつく空気にさらされた両手をこすりながら商店街の入口で立ってい […]

ふたつの奇跡(メモリーズオフサイドストーリー)

黄昏時の太陽が白の病室を茜色に染めていく。 そんな一室のベッドに横たわるみなもを智也をじっと見つめていた。 みなもは口に人工呼吸器を当てられ、苦しそうな表情を浮かべていた。 「もって、あと1週間だと思います・・・」 先ほ […]

Little wish(メモリーズオフサイドストーリー)

智也の新たな年は、ある約束から始まった。 その約束を果たすため、智也は神社の鳥居の前に立っていた。いつもは閑散としている境内も、今日は人だかりで賑わっていた。 「智也さーん」 黄色の着物を身にまとったみなもが、小走りでこ […]

永遠の1センチ(メモリーズオフサイドストーリー)

変わらない景色の中に、変わらない自分がいる。そして、すぐそばに変わらない幼なじみがいる。 すべては智也と会えなくなった“あの日”から始まった。 彩花はずっと智也をみつめていた。 朝も昼も夜も。 気が付けば、彼の様々な表情 […]

新たな息吹の源へ(メモリーズオフサイドストーリー)

医師と看護婦が慌ただしく駆け回る病院の一室は、重苦しい雰囲気に覆われていた。そんな病室の片隅で、三上智也は悲痛な表情で、事の成り行きを見守っていた。 「みなもちゃん・・・」 智也はベッドの上で、苦しそうに横たわっている少 […]

老後になくてはならないもの

老後になくてはならないもの、 それはズバリ健康な身体です。 つい数年前までは健康管理なんてまったく興味ありませんでした。 もちろん、健康について考えることもありませんでした。大きな病気もなく過ごしていましたので、健康食品 […]

そばが伝える思い(メモリーズオフサイドストーリー)

楽しいはずの冬休みは、初日から最悪の展開を迎えていた。 風邪という病魔によって。 智也はベッドの上で、自分の運のなさに気落ちしていた。 ───よりによってこんなときに・・・ 学校のあるときは、風邪などひいたことなかったの […]

ビハインド・ザ・マスク(メモリーズオフSS)

ビハインド・ザ・マスク 本を買うため、藍ヶ丘駅を通りかかった詩音は、見覚えのある顔を見かけ、立ち止まった。 ───確かあのひとは・・・音羽かおるさんだったかしら・・・ 詩音の視界に入ったショートカットの少女は、寂しげな表 […]

ふたりだけの約束(メモリーズオフSS)

智也は額についた汗を拭った。ここは学校の図書室。当然のことだが、さまざまな本がところ狭しと並んでいる。智也は本という存在の重さを、このとき思い知らされた。 一冊一冊はたいした重さではないのだが、数が膨大になると、整理する […]